第1回家族会

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昨日、T&N リサーシャで、第1回家族会を行いました。第1回ということで、家族会の趣旨を説明し、各ご家族の状況をお話しして頂きました。ご家族がそれぞれの状況の類似点と相違点を知ることで、今後どのように病気と向き合っていけば良いかの情報交換に繋がっていければ良いと思います。私自身、これまで様々な患者さんやそのご家族と関わる中で、数十年引きこもっていた方も見てきました。そういう方でも一つのことを根気強く続けていく中で、徐々に自信を取り戻し、ついには社会復帰を果たした方もいます。ご家族に関しても、現状の接し方に不安を感じ、焦りを感じつつも、辛抱強く患者さんの変化を見守ることは大変根気がいることだと思います。

ご家族が患者さんの状態に焦りを感じているとき、「もう一度子育てをやり直してください」とお願いしています。なぜなら、精神病になった場合、精神状態が不安定になり、幼児のように家族に甘え何もできない状態になることがあります。そのような場合に、幼児から成長していくのと同じようにゆっくりと変化していきます。なので、長い時間をかけて成長を見守ってきたように、病気の回復も見守って頂けたらと思います。

病気の回復を何で判断してよいか分からないという方も多いです。当然ながら、個人個人で状況が異なるため、これが非常に難しいです。当施設でも家族面談を通じて利用者さんの様子を伺い、そのお話の中で回復の兆候を見出し、そこから次の対策を考えます。利用者さんの状況を一番長く見れるのはご家族なので、そのご家族との連携は非常に重要だと思います。家族面談は私と一家族との面談ですが、家族会は複数のご家族が参加され、各家族が実際に病気とどのように向き合っているかを知る良い機会になると思います。今回参加できなかったご家族も次の機会に参加して頂けたら良いと思います。

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