phpto by akizouさん
2018年10月から 北陸電力の電気deポイントプラス というサービスが開始されました。このサービスは、毎月の電気料金や契約年数に応じて、ほくリンクポイントが貯まりやすくなるそうです。そこで、このサービスを適用した場合、今後、当施設の利用者さんにアドバイスする上で、どの程度の節約に繋がるか調べてみました。
はじめに
2018年10月から北陸電力が 電気deポイントプラス というサービスが開始されました。
このサービスは、毎月の電気料金や契約年数に応じて、ほくリンクポイントが貯まりやすくなるそうです。
当施設では、去年9月から電気料金の節約のため、ほくリンクに会員登録し、ほくリンクポイントを貯めていました。
そして、約1年の間に1000ポイント(1000円分)が貯まりました。
当施設の利用者さんにこのことを話すと、何人かの利用者さんが興味を持ちました。
中には、実際に、ほくリンクに会員登録をする人も出てきました。
当施設の利用者さんの中には、金銭的な不安を抱えている人がいます。
そして、色々な利用者さんを見てきた中で、金銭的な不安が病気の悪化に繋がることを知りました。
そこで、このサービスを適用した場合、今後、当施設の利用者さんにアドバイスする上で、どの程度の節約に繋がるか調べてみました。
ほくリンクポイントについて
ほくリンクポイントは、新規会員登録・メルマガ登録・お客様情報登録を行うと最初に300ポイントがもらえます。
また、ほくリンク会員を1年間継続して100ポイント、毎月の電気料金・使用量のWeb確認で50ポイントがもらえます。
1年継続して100ポイントは、ポイントの履歴を見て、1年後に150ポイントになっている月があったからです。
さらに、キャンペーンに応募すると、キャンペーンで決定されたポイントがもらえます。
ポイントの有効期限は36か月後(3年間)の月末までです。
たまるメニュー | ||
初期登録でたまるポイント | 新規会員登録 | 200 |
メルマガ受信登録 | 50 | |
お客様情報登録 | 50 | |
継続してたまるポイント | ほくリンク会員継続 | 100/年かも? |
電気料金・使用量のWeb確認 | 50/月 | |
不定期でたまるポイント | キャンペーン応募 | キャンペーンにより 都度決定 |
とりあえず、電気料金・使用量を毎月Webで確認すれば1年で600ポイントがもらえます。
そして、1年継続で100ポイントがもらえます。
上記二つの合計で、1年間で合計700ポイントがもらえることになります。
初期の諸登録でもらえる300ポイントがない場合、1000ポイントを貯めるのに1年半掛かります。
このため、最初にメルマガ受信登録やお客様情報登録をしておいた方が良いでしょう。
ほくリンクポイントを貯めることに関する詳細は以下の内容を確認してください。
貯めたポイントは何に使えるかというと、以下の項目の商品券やポイントなどに交換できます。
- 百貨店
- スーパー
- 会員制倉庫型店
- ショッピングセンター
- 飲食店
- クリーニング
- 通信
- ケーブルテレビ
- 地域の商品券
- 書店
- スポーツ
- 寄付
- 地域の名産品
ほくリンクポイントを使うことに関する詳細は以下の内容を確認してください。
北陸電力の電気deポイントプラス ついて
電気deポイントプラスは、前述したたまるメニューに加え、毎月の電気料金に応じてほくリンクポイントが貯まるサービスです。
具体的には、ポイント還元率が設定されており、この還元率と電気料金からポイントが算出されます。
ポイント還元率は1年から3年までアップし、3年以降は一定になります。
最初の1年目は、還元率が0.5%で、200円で1ポイントもらえます。
2年目は、還元率が1.0%で、200円で2ポイントもらえます。
3年目以降は、還元率が1.5%で、200円で3ポイントもらえます。
還元率の変化 | ||
1年目 | 2年目 | 3年目~ |
200円で1ポイント
還元率0.5% |
200円で2ポイント
還元率1.0% |
200円で3ポイント
還元率1.5% |
対象の契約について
電気deポイントプラスのサービスを受けられる契約は決まっており、対象契約は以下の通りです。
- 従量電灯ネクスト
- くつろぎナイト12
- エルフナイト8
- エルフナイト10
- エルフナイト10プラス
- 節電トクトク電灯
当施設の契約内容を確認すると、従量電灯Cでした。
従量電灯は、多くの家庭が対象となるので、当施設の利用者さんも対象になると思いました。
そして、従量電灯BあるいはCの契約の場合、従量電灯ネクストに契約変更する必要があります。
そこで、この従量電灯ネクストと今までの従量電灯の違いについて調べてみた結果、以下の記事を見つけました。
この記事の一部を抜粋したのが、以下の内容です。
従量電灯ネクストは規制料金プランと同一単価だが、口座振替割引は適用されない。
従量電灯ネクストは、今までの従量電灯と単価は変わりません。
なので、従量電灯ネクストに契約変更しても、基本的には支払う料金は変わりません。
ただし、唯一の違いは、口座振替割引が適用されなくなるということです。
口座振替割引とは、支払いを口座振替にした場合に適用される割引で54円が割り引かれます。
詳細については、以下のサイトをご覧ください。
従量電灯ネクストについて
従量電灯BやCの場合、以下の二つの特典があります。
- 口座振替割引で54円
- ためるメニューの電気料金・使用量のWeb確認で50ポイント
二つを合わせて、毎月104円分が節約できます。
これを従量電灯ネクストにした場合、以下の二つの特典になります。
- 電気deポイントプラスの使用量に合わせたポイント
- ためるメニューの電気料金・使用量のWeb確認の50ポイント
二つを合わせて50円以上が毎月節約できることになります。
電気deポイントプラスでもらえるポイントは使用量で変わるので、自分の家の電気料金から判断する必要があります。
割引額 | 電気料金・使用量のWeb確認 | |
従量電灯B or C | 54円 | 50ポイント |
従量電灯ネクスト | 電気の利用料金に応じて変動 | 50ポイント |
ためるメニューはWeb確認をするかしないかで、もらえるもらえないが変わってくるので、判断がややこしくなります。
しかし、従量電灯BやCでは口座振替割引で何もしなくても54円が割り引かれ、従量電灯ネクストでは電気の使用量に応じてポイントが変動します。
なので、この54円が電気deポイントプラスのサービスを受けるか受けないかの一つの判断基準になると思います。
仮に、1年目で54円分のポイントを貰うには、一月当たりの電気料金が10800円以上必要になります。
また、2年目で54円分のポイントを貰うには、一月当たりの電気料金が5400円以上必要になります。
試しに、一月当たりの電気料金が10800円の場合と5400円の場合でシミュレーションしてみると、以下の通りです。
1年目 | 2年目 | 3年目~ | |
10800円の場合 | 54 | 108 | 162 |
5400円の場合 | 27 | 54 | 81 |
電気料金が10800円の場合は、2年目から大幅にポイントが増えます。
しかし、電気料金が5400円の場合は、2年目から口座振替割引と同じ金額になります。
仮に、口座振替割引、10800円と5400円で3年間で得られるポイントを比較すると以下のようになります。
口座振替 | 10800円の場合 | 5400円の場合 |
1944 | 3888 | 1944 |
利用料金が5400円の場合は、3年間、口座振替割引を適用し続けたのと変わりません。
従量電灯ネクストは、従量電灯BやCの口座振替割引額と比較してみると、変更するかしないかの判断がしやすいと思います。
電気deポイントプラスに向く人・向かない人
従量電灯ネクストについて調べたことで、電気deポイントプラスのサービスがどういうものか大体分かりました。
では、結局、どういう人が電気deポイントプラスのサービスに向いているのでしょうか?
電気deポイントプラスに向く人は、以下のようになると思います。
- 毎月の電気料金が平均で5400円を超える人
- 北陸電力を3年以上契約する予定の人
- ためるメニューの電気料金・使用量のWeb確認を毎月1回必ず行える人
毎月の電気料金が5400円以上で、北陸電力を3年以上契約するなら、特に何もしなくても54円以上のポイントが貰えます。
また、電気料金・使用量のWeb確認を毎月1回必ず行えるのであれば、毎月の電気料金が5400円未満でも、口座振替割引の54円以上のポイントが貰える可能性があります。
逆に、電気deポイントプラスに向かない人は、上記の反対で以下のようになると思います。
- 毎月の電気料金が平均で5400円未満の人
- 北陸電力を3年以上契約する予定がない人
- ためるメニューの電気料金・使用量のWeb確認を毎月1回必ず行えない人
利用料金が5400円未満だと、口座振替割引の54円未満のポイントです。
また、使用料金によっては、3年以内に54ポイントを超えない可能性が高いです。
さらに、ためるメニューの電気料金・使用量のWeb確認を必ずしないと損する場合があります。
電気料金・使用量のWeb確認を忘れずに確認する自信がない方は、ほくリンクのたまるメニューだけでポイントを貯める方が良いかもしれません。
これならば、今までの従量電灯の口座振替割引で確実に54円が割り引かれ、忘れなければ電気料金・使用量のWeb確認でポイントも貯まります。
以下の2点を考えて電気deポイントプラスに加入するか判断しましょう。
- 電気の使用料金がどれぐらいのポイントに還元されるか?
- 電気料金・使用量のWeb確認を忘れずにできるか?
最後に
今回、北陸電力が開始した電気deポイントプラスというサービスについて調べました。
この理由として、まず、当施設は、医療・福祉施設ではありませんが、精神病や発達障害、あるいはその疑いのある方が利用しに来られます。
そして、医療・福祉施設より安くはない利用料金を利用者さんから頂いて、施設を運営しています。
医療・福祉施設より利用料金が高くても、10代~60代まで幅広い年齢層の方が来られます。
それは、公的な施設では、障がい者手帳が必要であったり、年齢制限があったり、診断名が付かなくて利用できなかったり、利用期限を過ぎてしまったりと様々な理由で行き場がなくなってしまうからです。
その利用者さんの中には、経済的不安を抱えている人が少なくありません。
経済的不安は、時に症状の悪化に繋がります。
そこで、経済的不安を少しでも緩和できるように、節約に繋がる情報を集めて、利用者さんに提案するということを行っています。
とは言え、節約できる金額は微々たるものです。
しかし、節約方法は、今回紹介した方法だけではありません。
色々な方法を組み合わせることで、その微々たる節約も大きくなります。
それは、クレジットカードによる支払いです。
例えば、当施設では、以前、auを利用している利用者さんにau Wallet クレジットカードとプリペイドカードの取得を提案したことがあります。
クレジットカードの中には、公共料金の支払いでポイントが貰えるものもあり、au Wallet クレジットカードもその一つです。
au Wallet クレジットカードは、200円につき2ポイントではありますが、ポイント還元率は1.0%と高い部類に入ると思います。
北陸電力の電気料金をクレジットカード払いにすると、ほくリンクポイントに加え、au Wallet ポイントも2重でためることが出来ます。
このように利用料金の支払い方法を口座振替からクレジットカード払いに変更することでももらえるポイントは変わります。
この場合、以下の三つからポイントを貰える可能性があります。
- 電気deポイントプラスによる電気料金に応じたポイント還元
- 電気料金・使用量のWeb確認でもらえる50ポイント
- クレジットカード払いによる電気料金に応じたポイント還元
ただ、クレジットカードは使い過ぎる恐れがあります。
利用者さんの多くは、クレジットカードの使い過ぎを恐れて、取得することを躊躇されます。
そういう場合は、銀行から定期的に引き落とされるものでクレジットカード払い可能なものだけにした方が良いでしょう。
また、クレジットカード以外にもプリペイドカードでポイントが貯まる物があるので、普段の買い物などの支払いをプリペイドカードにするのも一つです。
実際に、利用者さんの中にはクレジットカード払いできるものを一通り設定して、後は持ち歩かずにプリペイドカード払いにしている人もいます。
ただし、節約方法もあまり複雑すぎると利用者さんも継続できなかったり、管理できなかったりするので、無理には勧めません。
電気deポイントプラスは、利用方法によっては、もらえるポイントが増える場合もあれば、逆に減る場合もあります。
自分にとって得か損かを十分考えてから、このサービスを受けるか受けないかの判断をしましょう。
おまけ
たまったほくリンクポイントをau Wallet ポイントに交換する際、若干混乱したので、おまけとして記載しておきます。
au Wallet ポイントに交換する際に迷ったら、参考になれば幸いです。
ほくリンクポイントを交換するには、まずほくリンクのトップページにアクセスします。
トップページの右側に、「利用者ID」と「パスワード」を入力する項目があります(図1の赤枠)。
図1 |
そこにIDとパスワードを入力し、アカウントにログインします。
次に、会員トップページが表示されるので、画面右にある「ほくリンクポイントを確認する」をクリックします(図2の赤枠)。
図2 |
「ほくリンクポイント」ページが表示されるので、「商品交換」をクリックします(図3の赤枠)。
図3 |
「商品交換」をクリックすると、商品交換選択ページが表示されます。
商品交換選択ページは5ページあり、右下にある「次へ」をクリックしてページを進めます(図4の赤枠)。
図4 |
au Wallet ポイントの交換は最後の5ページ目にあります。
au Wallet ポイントに交換する場合は、au Wallet ポイントの横にある「交換」ボタンをクリックします(図5の赤枠)。
図5 |
au Wallet ポイントの場合、図6の赤枠に示すように「認証情報」を入力する項目があります。
認証情報には、「電話番号」の入力項目と「認証方法」の選択項目があります。
そこで最初に戸惑ったのは、電話番号で自宅の番号か携帯の番号かが分かりませんでした。
恐らく、auで契約している携帯電話と判断し、ここではその番号を入力しました。
次に、認証方法で、お客様コードとご請求コードが選択できますが、何のことかさっぱり分かりませんでした。
なぜなら、図6を見て分かるように、注意事項が空白だったからです。
図6 |
そこで、お客様コードとご請求コードが北陸電力のものかどうか確認するために、他のポイント交換ページにNTTドコモのdポイントを見てみました(図7)。
比較してみると、入力内容が異なるので、お客様コードとご請求コードがauのものであることが分かりました。
図7 |
次に、auのお客様コードとご請求コードについて調べてみると、以下のページがありました。
今回はパソコン・スマートフォンからの確認しようとしたのですが、図8のようにMy auへのログインが必要になります。
図8 |
そして、「ご確認はこちら(My au)」ボタンをクリックすると、「au ID」と「パスワード」を入力するページが表示されます(図9)。
図9 |
My auにログインすると、今度は4桁の暗証番号の入力を求められます(図10)。
図10 |
4桁の暗証番号を入力して、ようやっと目的のページに辿り着きます。
ところが、表示されたページのどこを見渡してもお客様コードはありません。
代わりに、ご請求コードがあります。
図11 |
以下に紹介するau Online Shopのページを見ると、お客様コードとご請求コードは同じだそうです。
あと、お客様コードは、料金明細書で確認できるそうです。
そして、料金明細書を受け取っていない場合、ご請求コードになるようですね。
しかし、なぜこのような説明が、My auではなく、au Online Shopにあるんでしょうかね?
話を元に戻しますが、お客様コード、あるいはご請求コードのどちらかを入力します。
今回の場合、ご請求コードしか分からないので、ご請求コードを入力しました。
認証情報を入力し終えたら、図12の赤枠に示す「確認しました」のチェックボックスをチェックし、「確認」ボタンをクリックします。
図12 |
余談ですが、このとき、注意事項にお客様コードとご請求コードに関する説明がありました。
図6では、空白だったんですけどね…。
「確認」ボタンをクリックすると、「商品交換情報」ページが表示されます(図13)。
図13 |
入力内容に問題がなければ、「確認しました」のチェックボックスをチェックし、「交換」ボタンをクリックします。
これで、交換の申し込みが完了し、「申込完了」ページが表示されます。
図14 |
本来であれば、注意事項にお客様コードやご請求コードのURLが表示され、特に迷うことはなかったでしょう。
しかし、たまたまそれが表示されませんでした。
私のように注意事項が表示されずに混乱する方がいるかもしれませんので、おまけとして記載しました。
参考になれば幸いです。
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