Aterm MR05LN PA-MR05LN の料金比較

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当施設の利用者さんには、パソコンをインターネットなどで使いたいけど、光回線などの固定回線を色々な理由で利用できないという方がいます。モバイル回線には、テザリングもありますが、他の選択肢を尋ねられることもあります。そこで、今回、SIMフリーの Aterm MR05LN PA-MR05LN について調べてみました。

 

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はじめに

当施設の利用者さんの中には、パソコンをインターネットなどで使うことを検討する人もいます。

しかし、最近ではスマートフォンでインターネットを手軽に利用することができるようになり、パソコンの利用はどちらかというと就労目的の方が大きいかもしれません。

ただ、スマートフォンの画面は小さいので調べものに不向きな時もありますし、まだまだパソコンを使用する場面はあると思います。

このため、パソコンとスマートフォンの両方を使えることが望ましいでしょう。

パソコンで使用する多くのアプリケーションはインターネットからダウンロードするので、パソコンを使用するにはインターネット接続環境が必須です。

インターネットに接続する環境には、光回線やADSLのような固定回線がありますが、LTE/3GやWi-Fiのようなモバイル回線もあります。

ただ、光回線などの固定回線を色々な理由で利用できないという方がいます。

例えば、料金が高いや引っ越しの可能性がある、提供エリアでないなどの問題があります。

スマートフォンのモバイル回線には、テザリングによってパソコンをインターネットに接続することが可能なものもあります。

ただ、テザリングによるインターネット接続は、テザリングを利用するための月額費用が掛かる場合があります。

そして、パソコン接続によっても月間データ容量を消費するので、パソコンのインターネット接続で予想以上にデータ容量を消費して、データ容量の管理が面倒になる場合もあります。

これらのことが理由で、スマートフォンのテザリング以外の選択肢を尋ねられることもあります。

固定回線やスマートフォンのテザリングが利用できない場合、もう一つの手段としてモバイルWi-Fiが挙げられます。

モバイルWi-Fiは、au、UQ WiMAX、DoCoMo、Softbank、Y!mobileの数社がサービスを提供しています。

データ容量は各会社の最大容量と最小容量のみを記載しています。

会社名 サービス名 料金(税抜) データ容量 障がい者割引
au WiMAX 2+ フラット for DATA EX 4,380 無制限? スマイルハート割
WiMAX 2+ フラット for DATA 3,696 7GB
UQ WiMAX UQ Flat ツープラスギガ放題 4,380 無制限? ハート割引
UQ Flat ツープラス 3,696 7GB
DoCoMo ウルトラデータLLパック 9,400 30GB
データSパック 4,900 2GB
Softbank  4G/LETデータし放題フラット 3,696 7GB  無 
4Gデータし放題フラット+ 3,696 7GB
Y!mobile  Pocket Wi-Fiプラン2 4,196 7GB 無 
Pocket Wi-Fiプラン2ライト 2,980  5GB

auとUQ WiMAXは同じ系列なので料金は変わりません。

障がい者割引に関して、auではスマイルハート割があります。

カケホ・スーパーカケホは1700円割引、ジュニアスマートフォンプラン・シニアプランは1000円割引で、それ以外の基本使用料は50%割引になっています。

基本使用料を見てみると、「データ通信端末」でWiMAXのサービスがあるのですが、これが50%割引の対象になるかどうか分かりませんでした。

ただ、対応機種にWiMAXのようなルータが含まれていないので、対象外かもしれません。

もしauのWiMAXを障がい者割引で利用することを検討するのであれば、確認した方が良いでしょう。

UQ WiMAXの場合は、ハート割のサポートがあるので、そのページを確認して下さい。

WiMAXは、auやUQ WiMAX以外にWiMAXサービスを提供するプロバイダがあります。

場合によっては、他のプロバイダの方が料金が安くなります。

データ容量の無制限に関して、正確には、直近3日間合計10GB以上の利用をした場合、ネットワーク混雑時間帯(18~2時)の通信速度が1Mbpsに速度制限されます。

DoCoMoは、データプラン(1,200円)+moperaUシンプルプラン(200円)+パケットパックの合計料金です。

最大データ容量は、WiMAXのように無制限?ではなく、30GBまでとなっています。

障がい者割引に関して、DoCoMoにはハーティ割引がありますが、moperaUシンプルプランは対象外です。

SoftbankとY!mobileは最大データ容量がどちらも7GBまでです。

Y!mobileには、最小データ容量が5GBでありますが、利用できる通信端末が異なります。

Softbankの料金は、特別キャンペーン期間中の料金で、キャンペーン終了後に変更される可能性があります。

上記の表の金額には機種代金は含まれておらず、これを含めると月々の利用料金はもっと高くなります。

しかし、上記の会社が提供している通信端末(キャリアルーター)は、SIMロックされており、使用できるSIMが限られています。

SIMロックを解除すれば、上記の会社以外のSIMカードを利用できるキャリアルーターもあります。

しかし、最初からSIMロックがされていないSIMフリールーターを用いれば、SIMロックを解除する必要はありません。

また、自分の懐具合にあった様々な金額とデータ容量のSIMを選択できるようになります。

そこで、今回、SIMフリールーターの Aterm MR05LN PA-MR05LN について調べてみました。

 

 

Aterm MR05LN PA-MR05LN

Aterm MR05LN PA-MR05LN(以下、Aterm MR05LN)は、NECが製造しているLTEモバイルルータです。

表示画面がタッチパネルとなっているため、画面に表示された指示に従っていくだけで簡単に設定ができます。

デュアルSIMで、2枚のnanoSIMカードを挿入して使用することができます。

特徴として、「自動SIM切替」機能で通信料/時間帯/クレードル装着の有無に応じて、2枚のSIMカードを切り替えることができます。

Aterm MR05LN PA-MR05LN

クレードルなし

Aterm MR05LN PA-MR05LN

クレードルあり

主な仕様

主な仕様は以下の表の通りです。

アンテナ LTE/3G用(WAN用) LTE 150Mbps
LTE-Advanced 375Mbps
3G 14Mbps
無線LAN用(WAN/LAN兼用) 11ac/5GHz帯 867Mbps
11n/2.4GHz帯 300Mbps
Bluetooth用(無線LAN兼用) 
無線LAN 無線LAN規格 IEEE802.11a/b/g/n/ac
セキュリティ規格 WPA2/WPA
暗号化形式 WEP/TKIP/AES
無線LAN簡単設定 WPS
接続台数 10台
外部インタフェース
USBポート
電源DC+5V入力用、micro B USBコネクタ×1 クレードルポート兼用

外部インタフェース
microSIMカードスロット

nanoSIM×2
連続通信時間(LTE/3G) Wi-Fiテザリング時 約14時間
Bluetoothテザリング時 約30時間
連続待受時間 休止状態時 約500時間
休止状態時 約1,250時間 
ウェイティング時 約40時間
充電時間 約3時間
ヒューマンインタフェース 2.4インチLCDタッチパネル(静電感応式、320×240pixel)
電源ボタン ×1
外形寸法 約63(W) × 115(D) × 11(H)mm
電池 充電池パック(リチウムイオン電池)2,500mAh(着脱式)
電源 ACアダプタ使用
消費電力 最大通信時 約8W
質量 約115g(本体のみ)

詳細をさらに知りたい場合は、メーカーの仕様を見てください。

通信事業者リスト

接続確認がされている事業者は以下の表の通りです。

各事業者で利用料金やデータ容量が異なるので、参考にしてください。

事業者名 サービス名
イオンモバイル(イオンリテール株式会社) AEON MOBILE 1≪旧名称≫
データSIMプラン タイプ1 ≪新名称≫
データSIMプラン タイプ2
日本通信株式会社 b-mobile 4G
QTNet(九州通信ネットワーク株式会社) BBIQ「BBIQスマホ SIM d」≪旧名称≫
BBIQ 「QTmobile Dタイプ」≪新名称≫
ビッグローブ株式会社 BIGLOBE LTE・3G
株式会社DMM.com DMM mobile データSIMプラン
プラスワン・マーケティング株式会社 FREETEL SIM
株式会社ハイホー hi-ho LTE typeD
株式会社インターネットイニシアティブ IIJmioモバイルサービス タイプA
IIJmio高速モバイル/Dサービス[旧名称]
IIJmioモバイルサービス タイプD[新名称]
株式会社ケイ・オプティコム mineo ドコモプラン
株式会社NTTドコモ mopera U
ニフティ株式会社 NifMo
NTTコミュニケーションズ株式会社 OCN モバイル ONE(LTE)
ソネット株式会社[旧名称]
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社[新名称]
So-net[旧名称]
nuroモバイル[新名称]
株式会社STNet Fiimo Dプラン
株式会社 U-NEXT U-mobile データ専用
一般社団法人 日本ケーブルテレビ連盟 ケーブルスマホ
楽天株式会社 楽天モバイルB (LTE/3G)
株式会社ワイヤレスゲート ワイヤレスゲートWi-Fi+LTE
ワイモバイル(ソフトバンク株式会社) ワイモバイルシェアプラン
エキサイト株式会社 エキサイトモバイル

詳細については、メーカーの「Aterm MR05LN 接続確認済LTE/3Gサービス事業者リスト」をご覧ください。

クレードル

当施設の利用者さんからはクレードルについて尋ねられるので、以下に簡単な紹介をしておきます。

Aterm MR05LNは専用のクレードルを使用することで、LTEホームルーター(ルーターモード)やWi-Fiアクセスポイント(ブリッジモード)として利用することができます。

ルーターモードでは、LAN端子を持つパソコンをLANケーブルでクレードルに接続することで、有線接続でインターネットを利用することができます。

このモードの場合、Aterm MR05LNに接続された無線機器は、Aterm MR05LNを介してインターネットに接続されます。

クレードルがある場合とない場合で何が違うかと言えば、充電しながら高速接続が可能ということでしょう。

ブリッジモードでは、インターネットに接続されている光回線やADSLのような固定回線のモデムやルーターにLANケーブルでクレードルを接続することで、Wi-Fiアクセスポイントとして利用することができます。

このモードの場合、Aterm MR05LNに接続された無線機器は、固定回線のモデムやルーターを介してインターネットに接続されます。

つまり、無線LANハブとしてAterm MR05LNを利用するわけです。

 

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SIMセット料金での比較表

以下に表示している価格は全て税込です。

公式ページで税込価格が表示されていなかった場合、小数点以下は四捨五入して計算してあります。

端末購入がクレードルを含まない場合と含む場合とで分けてあります。

クレードルが含まれるか含まれないかは商品詳細のページで付属品を見て判断しました。

クレードルを含まないとして紹介している会社もひょっとしたらクレードルを含んでいるかもしれません。

クレードルを含まない場合

クレードルを含まない場合の金額は以下の表の通りです。

  初期費用 一括払い 分割払い 月額費用 データ容量
1回分 合計金額
イオンモバイル 3,240 28,944 1,206 (24回) 28,944 842 2GB
楽天モバイル 3,665 23,652 985 (23回)+997 23,652 972 3.1GB
DMMモバイル 3,240 24,840 1,223 (24回) 29,352 918 3GB
IIJmio 3,240 23,760 1,026 (24回) 24,624 972 3GB
mineo 3,240 27,216 1,134 (24回) 27,216 972 3GB
OCNモバイル なし 22,680 なし なし 972

110MB/日

(約3.4GB)

税込・税抜に関わらず、多くの会社が一括払いの金額を24回に分けています。

それに対し、DMMモバイルとIIJmioは分割で購入した場合、一括払いよりも端末料金が高くなります。

IIJmioは、分割払いで端末を購入すると24,624円になます。

DMMモバイルは、分割払いで端末を購入すると29,352円となり、端末価格が分割では圧倒的に高いです。

DMMモバイルの分割払いは、税込か税抜か分かりませんでした。

OCNモバイルでは、クレードルの有無が選択可能です。

クレードルを含む場合

クレードルを含む場合の金額は以下の表の通りです。

  初期費用 一括払い 分割払い 月額費用 データ容量
1回分 合計金額
楽天モバイル 3,665 2,3652 985 (23回)+997 26,568 972 3.1GB
BIGLOBE 3,666 不明 1,048 (24回) 25,152 972 3GB
IIJmio 3,240 26,460 1,145 (24回) 27,480 972 3GB
OCNモバイル なし 24,840 なし なし 972

110MB/日

(約3.4GB)

楽天モバイルでは、端末購入時にアクセサリ選択画面で2,916円(税込)で購入できます。

このため、クレードルを含めた金額は、26,568円(税込)になり、一括でも分割でも金額は変わりません。

BIGLOBEでは、一括払いがなく、液晶フィルムも分割払いで購入できます。

クレードルを含めた端末購入金額で考えた場合、OCNモバイルでの一括払いが一番安そうです。

 

 

最後に

今回、当施設の利用者さんから「低コストでインターネット接続環境を構築できないか」という質問をきっかけにSIMフリールータのAterm MR05LN PA-MR05LNについて調べてみました。

端末のみをAmazonなどで購入した方が金銭的に安く済みます。

しかし、最近ではAmazonマーケットプレイスでの詐欺事件が増えており、あまりにも安い金額には注意が必要になってきました。

そこで、SIMカードを提供し、かつAterm MR05LN PA-MR05LNも販売している会社であれば、多少金額が上がっても信頼性があって安心できるのではと思いました。

そして、実際に調べてみると、SIMと端末をセットにして販売している会社の場合、料金の一括払いと分割払いがあることが分かりました。

会社によっては、一括払いでも分割払いでも料金が変わらない会社もあれば、分割払いだと端末の料金が高くなる会社もありました。

逆に、一括払いだと端末の料金が安くなる会社があることも分かりました。

あまり大した情報ではありませんが、何かしらの役に立てばと思います。

 

インターネットがある環境で引きこもる人もいれば、インターネットがある環境で社会に出る人もいます。

以前に比べてインターネットの接続環境は安価で容易に手に入れることが出来るようになったので、その分、多くの情報を集めやすくなったと思います。

集めた情報の内容によっては心が折れる場合もありますが、何もしなければ何も変わりません。

当施設の利用者さんがパソコンやインターネット接続に興味を持ったということは、何かを始めようとする兆候なので、色々なことに挑戦してもらえたらと思います。

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